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《ブラジル》在宅勤務でストレスが増大=残業増えた、失業怖いの声も

ビデオセミナーで社会隔離終了後の経済活動について語るロドリゴ・マイア下院議長(28日、Maryanna Oliveira/Câmara dos Deputados)

 【既報関連】新型コロナウイルスの感染拡大抑制策として外出自粛が導入され、在宅勤務者が増えているが、在宅勤務によって、ストレスが増したという人が60%を超えている事がわかった。
 LinkedInが、4月後半に2千人を対象にして行った調査によると、在宅勤務を始めてから不安が高まった、ストレスを感じていると回答した人は62%いた。
 また、職場の仲間とのやり取りがなくなり、孤独を感じるという人が39%、リラックスする瞬間がなく、ストレスが溜まっているという人が30%、同僚や会社に何が起きているかがわからず、不安を感じるという人が20%いた。
 他方、同僚とのやり取りや職場環境故の仕事の中断がなくなり、仕事の効率が上がったという人も33%いた。
 在宅勤務開始に伴って生じる変化は精神面だけではなく、運動する機会が減ったという人が43%、眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりした人も33%いた。
 また、在宅勤務によって勤務時間が延びた人も多い。回答者の68%は1日あたりの勤務時間が最低1時間延びたと回答しており、勤務時間が1日平均で4時間延びたという人も21%いた。
 在宅勤務だと、より迅速に対応しなくてはという圧迫感が強まり、オンライン状態にいる時間が従来より延びたという人は24%、雇用を失うのが怖くて、仕事をしている事を示さなければと感じている人が18%、自宅でも頑張っている事を示すため、通常の勤務時間外にメールを送ったという人も27%いた。

 在宅勤務者には、家族への配慮やコロナウイルスに関する懸念などの問題もある。
 回答者の34%は、コロナウイルス感染症に関するニュースを見たり、聞いたりして仕事を中断した経験があった。また、仕事中に子供の面倒を見る必要が生じた事がある人は20%、妻や夫(伴侶)と同じ場所で仕事をするのは大変と感じている人も22%いた。
 その一方、家族と共に過ごす時間が増えたという人は59%、食生活がより健全になったという人が32%いた。
 外出自粛が解除され、職場に復帰した場合については、同僚との接触がより頻繁になると考えている人が52%、これまで以上にテクノロジーを利用するようになると考えている人が41%、不安が減ると考えている人が28%いた。(27日付アジェンシア・ブラジルより)