公益財団法人・海外日系人協会(飯泉嘉門会長※いいずみかもん、神奈川県横浜市所在)が、ブラジルを含む中南米に在住する日系人子弟を対象に日本留学を支援する給付型奨学金プログラム「日本財団・日系スカラーシップ夢の実現プロジェクト」の受給希望者の募集を、今年も6月1日から開始する。
同プログラムは居住する国と日本との間の理解促進や、居住国・地域社会の発展に貢献するための具体的な計画や夢をもつ、次世代の日系社会を担う18歳から35歳までの日系人に対し、最長で5年間日本へ留学する機会を与えるというもの。
留学生への支給内容は、往復航空券運賃、留学機関にかかる費用、住居費、生活費などが含まれる。
募集人数は5人程度で、主に中南米地域在住で日常生活に支障がないレベルでの日本語力が望ましい。応募資格・要件は次の通り。
▼中南米に在住する日系人であること(国籍、学歴、訪問経験不問)▼原則として18歳から35歳まで▼海外日系団体の推薦を得たもの▼専門的な技術を身につけ、帰国後、居住地・地域社会で活躍する夢を持つ者▼留学経験を活かし両国の相互交流の懸け橋となる希望を持つ者▼留学生の自主的な社会貢献を主体的に参加できる者
募集期間は6月1日から7月31日。
留学先期間は不問であるが、本人が入学交渉を行うこと。ただし日本語学校は同協会の指定による。
選考は書類による1次審査(9月上旬)と、面接による2次審査(9月下旬~10月上旬)が行われる。最終合否決定は10月末の予定。1次2次ともに文書で結果を通知する。
応募希望者は、同協会のサイトから応募書類をダウンロードし、日本の同協会に送付のこと。ファックスやEメールによる受付不可。詳細は(https://nikkeischolarship.org/jp/)まで
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毎年5人ほどの若者達に日本留学の機会を与える「スカラーシップ」。すでに日本にいる留学生はこのコロナ禍でどうしているだろうと思い、スカラーシップサイトの留学生ブログを読んでみた。すると、遠隔で授業を受けている人や、中止になった日系留学生会のミーティングをオンラインで行えるよう自主的に動くなど、今出来ることを頑張っている様子。ブラジルよりはコロナ感染が落ち着いているとはいえ、制限ある中での活動はもどかしいだろう。新しい留学生が行くころにはすっかりおさまっているといいが・・・。
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県費留学・研修、国費留学、JICA日系研修など色々な留学制度があるが、この「日本財団・日系スカラーシップ夢の実現プロジェクト」の待遇が一番良いとの評判を聞く。日本に留学したいという夢を持つ孫やひ孫がいたら、ポ語の紹介記事(https://nikkeischolarship.org/pt/oubo012/)もあるので、ぜひ教えてみたら?