新型コロナウイルスの感染拡大で仕事が激減したため、リオ市の交差点で手作り菓子を売っていた女性が、付き添っていた娘の姿に心を動かされた人達の世話で、人材派遣会社に就職した。
リオ市西部に住むシウヴィアさんは4人の子供を育てるシングルマザーで、清掃などを請け負ったりする日雇いの家庭内労働者だ。収入が足りない分は、バー付アイスを売って補っていた。
だが、コロナウイルスの感染拡大が始まり、仕事がなくなったため、手作りの菓子をもって交差点で売る事にした。
シウヴィアさんは子供達を連れて行くつもりなぞなく、一人で出かける準備をしていたが、9歳の娘が一緒に行くと言い出した。
13日の朝、6時半に家を出た二人は、手作りの菓子と、近所の女性が作ったマスクをもって交差点に立った。「食べ物と交換」と書き、マスクを吊り下げた段ボール紙を持って母親に寄り添う少女の姿は、運転手達の目を引いた。
運転手の反応は、マスクや菓子を買う、何も買わずにお金を渡すなど、様々だったが、少女の姿を映した映像がネット上に流れると、より多くの人の心を動かした。
「物を売り歩くのは気恥ずかしかったし、子供まで連れ出して、と批判されるかもしれないと思うと、怖かった」という母親は、常に子供達を守る事を考えるタイプで、子供を連れて仕事に行く事は考えた事がなかったという。
交差点には離婚した妻に養育費を送るために寄付を求める失業者などもおり、シウヴィアさん親子も同じような状況に置かれた人達がたくさんいる事に気づいたという。
シウヴィアさん親子の場合、娘さんの写真がSNSに掲載された事で、彼女達への寄付を持って交差点まで来てくれる人も起きた上、仕事も世話をしてもらえたとし、周囲の人達の配慮や愛情に感謝をささげている。(5月13日、同30日付G1サイトより)