「彼を追いかけて今回初めてブラジルに来たんです!」。コロナ騒動が広まる以前の2月6日に本紙を訪れた森松未来さん(29、愛媛県)は、来伯した動機について興奮気味にそう語った。
森松さんは、1月22日~2月6日までブラジルに滞在した。初来伯を決意させたのは、バレーボールのブラジル代表選手であるエバンドロ・グエッラ選手(38)だ。2015年に日本のサントリー・サンダースでオポジットとして活躍していたグエッラ選手を見てファンになったという。
「エバンドロ選手が日本でプレーしていた2年間は、調子が悪い時期もあって大変そうでした。それでも異国で頑張る彼を知って応援するようになったんです」。
グエッラ選手を応援するためにポ語を学び、ブラジルに戻った後も国際大会で来日する度に会場へ足を運び続けた。そして日系ブラジル人の友人が帰省する際に誘われ、念願の初来伯を実現した。
ブラジルでは、森松さんが自分のために来伯した事を知ったグエッラ選手と連絡を取る事ができ、ベロオリゾンチとカンピーナスで行われた試合で会う事が出来た。森松さんと会えた事を喜んだグエッラ選手は、ホテルから試合会場まで送迎してくれたという。試合を観戦しただけでなく、自宅でのシュラスコパーティーにも招待してもらった。
「ブラジルでバレーボールの試合を観るだけでも嬉しかったのに、エバンドロ選手は夢のような時間を過ごさせてくれた。本当に幸せ。またブラジルに来たいです」と笑顔で語った。
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バレーボールのブラジル代表選手、エバンドロ・グエッラ選手を追いかけて来伯した森松未来さんは、今回で初めて日本を出たのだとか。しかもグエッラ選手を応援するためにポ語を覚えた他、ブラジルでのバレーボール試合をネットで観戦するなど、その思いはかなりのもの。しかも森松さんとブラジルの繋がりはそれだけでなく、「私の祖母の妹がブラジルに移民しているんです」とのこと。今は繋がっていた親族が亡くなり連絡先も分からなくなったが、森松さんはこの繋がりを意識しており、今回友人の故郷であるサンパウロ州アラサツーバ市を訪れた際に「こんな所に居たのかな」と思いを馳せた。もしかすると親戚への想いがブラジルに引き寄せたのかも?