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《ブラジル》ハッカー集団が大統領の身辺情報を漏洩=「公人の死に関わった」と挑発

アノニマス・ブラジルのアイコン(ツイッターより)

 世界的ハッカー集団の「アノニマス」が1日夜、ボルソナロ大統領や関係者の個人情報をネット漏洩した。同集団は「大統領はある公人の殺人に関与している」との挑発的なメッセージも発信した。2日付現地サイトが報じている。
 「アノニマス」は匿名のハッカー集団で、10数年前から国際的に活動を行っている。2010~11年の「アラブの春」ではエジプト政府の検閲状況を暴露したりして、話題となったことがある。
 個人情報漏洩は、「アノニマス・ブラジル」の伯国のツイッター・アカウントが行ったもの。1日の夜、ボルソナロ大統領や次男カルロス氏、三男エドゥアルド氏、ボルソナロ氏の前妻、ダマレス人権相、ウェイントラウビ教育相などの個人情報を漏洩した。
 被害者の一人、ドウグラス・ガルシア聖州議(社会自由党・PSL)は、このアカウントに対し、「なぜ家族を危険に晒すようなことを行うのだ」と反論を行った。すると、このアカウントは「次を待て」と書き残して、一旦消滅。翌日にはまた戻った。

 同アカウントはその少し前の1日18時29分に、「おいボルソナロ。おまえはブラジルのある公人の死に直接関わっているな」という挑発的なメッセージを送った。
 法務省は2日、連邦検察庁に対して、アノニマスの捜査を行うよう、依頼している。
 アノニマス・ブラジルは、大統領の個人情報として、2日には5万6160レアルのガソリン代の領収書や、200万レアル以上ある個人資産申告などを漏洩した。