ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》米国デモの影響うけパラナ州都でも=7日に全国で呼びかけ

《ブラジル》米国デモの影響うけパラナ州都でも=7日に全国で呼びかけ

1日夜のデモの様子(1日付フォーリャ紙の記事の一部)

 1日夜、パラナ州都クリチーバでアンチ・ファシスト・デモが行われた際、商店略奪や器物破損が起き、軍警ともみ合うなど混乱が生じた。1日付現地サイトが報じている。
 全米で起きた白人警官が黒人男性ジョージ・フロイド氏を圧死させた事件に関する抗議デモに触発されて、このデモは企画された。「反ファシズム」「反人種主義(レイシズム)」を掲げたデモは、午後6時頃からクリチーバ市内のパラナ連邦大学前で行われた。
 1200人ほどの参加者はイグアスー広場まで平和な行進を行っていた。だが、終わり頃、その一部がボルソナロ大統領の名を罵倒して叫んだり、近隣の建物などに対する略奪行為などを始めたため、軍警ともみ合いとなった。

 パラナ州軍警のアントニオ・カルロス・デ・モライス大佐は、器物破損が出たことや軍警が負傷したことを指摘し、デモに苦言を呈した。
 一方、主催者側は、「マナー通りに行おうとしたが、一部が勝手に乱れた行動を取ってしまった」との見解を示している。
 ブラジルでは5月31日から、サンパウロ市を中心に反ファシズムデモが起こっている。7日にも再度、同様のデモを全国規模で行うべく、様々な主催者が呼びかけている。