サンパウロ市の北方88キロに位置するブラガンサ・パウリスタ市で2日未明、武装した強盗が銀行を襲ったが、警官との銃撃戦となり、現金は盗み出せずに終わったと同日付現地サイトが報じた。
事件が起きたのは午前3時頃で、同市中心部にある連邦貯蓄銀行(Caixa)の支店の一つが狙われた。
警察によると、強盗団は少なくとも20人で、小銃や爆発物で武装しており、銀行の周りの道路や市の入り口にバリケードを築き、警官が近寄れないような工夫もしていたという。
強盗団は銀行を襲っただけでなく、銀行の周辺に停めてあった車や軍警本部の近くにあった車に放火。軍警本部に向けた発砲も行ったが、警官の負傷者も出ていない。
警察によると、強盗団は複数の爆発物を仕掛けて銀行内を破壊したが、警察と銃撃戦になった事もあって、金庫にまでは達する事が出来ず、何も盗み出さずに逃走したという。
警察は2日朝、現場検証を行い、残された爆発物や薬きょうを回収。付近での聞き込みや犯人の捜索も行った。
Caixa側は捜査への協力を申し出ると共に、支店内を修復し、営業を再開するまでは、コロナ下の緊急支援金引き出しなどは他の支店か宝くじ店で行うよう、顧客に助言した。