新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国でマスク着用の義務化が進んでいるが、ブラジリアのある連邦直轄区でもマスクが義務化された事を受け、公立校の教師が子供用に顔全体を覆うタイプのマスク(フェイスシールド)を作成したところ、好評で、子供達も率先して使用している。
親戚の子供達がコロナウイルスに感染しないよう、布地とアクリル板を組み合わせ、スパイダーマンやバットマンなど、子供達もよく知っているキャラクターのフェイスシールドを作り始めたのは、モニカ・アパレシーダ・デ・ボルバさん(45)だ。
モニカさんはこれらのフェイスシールドを、親戚の子供達にプレゼントするために作ったが、それを見た人達が注文してくるようになった。
モニカさんは注文されたフェイスシールドを1個20レアルで販売。これまでに約60個が売れており、思わぬ副収入に繋がったという。
「子供達が楽しめるようにと考えて作った」というモニカさんは、「子供達を守り、子供達を見分けるのを容易にするだけでなく、子供達が楽しんでくれるなら、それに越した事はない」と目を細める。
モニカさん作成のフェイスシールドを見て、早速、お気に入りのキャラクターの品を選んだMFちゃん(6)は、「学校が始まったら、皆でマスクを着けてパレードをやるのよ」と、授業再開を楽しみにしている。
手作りのフェイスシールド誕生を喜んでいるのは子供だけではない。MFちゃんの母親は、「いくら言ってもマスクを着けるのを嫌がっていたのに、今は遊び感覚で着けている」と、新しい防具の効果に驚いている。
MFちゃんは、フェイスシールドと共に布のマスクも使う事や手洗いを忘れてはならない事などを、自分から率先して語っているという。(8日付G1サイトより)