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《ブラジル》バイク製造台数が85%減少=「それでも回復」と業界関係者

コロナの影響で宅配などが増え、需要が増したはずのバイクだが(Agencia Brasil)

 ブラジルバイク製造者協会(Abraciclo)が10日、5月のバイク製造台数は1万4609台で、10万998台だった昨年5月と比べると、85・5%の減産となったと発表した。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などにより、ブラジルでは経済活動も大幅に縮小した。バイクの製造工場が集中しているアマゾナス州マナウス市もご多分に漏れず、同市の工業地帯の生産活動は大幅に縮小した。 
 だが、5月の生産台数は、コロナ禍のための生産活動がほとんど停止していた4月に比べると大幅に回復したといえる。4月の生産台数は5月より約90%少ない1479台だった。
 1~5月の累計台数は31万3687台で、46万8984台だった昨年同期比で33・1%の減産となった。
 生産活動が再開したのは5月上旬からだが、再開当初は約半数の工場が生産を停止したままだった。だが、5月の最終週は80%の工場が生産活動を再開しており、6月の製造台数はさらに回復する見込みだ。

 コロナ禍に伴う外出自粛や経済活動の低下は、販売台数にも影響を与えた。
 5月の販売台数は2万9192台で、昨年同月比で70・2%減少。ただし、前月比では3・3%の増加となった。
 Abracicloによると、いくつかの市では州交通局が業務を行っておらず、販売台数には入っているが、ナンバープレートをつける事ができず、消費者の手元に届けられないバイクもあるという。
 1~5月の販売台数は30万4286台で、45万11台だった昨年同期比で32・4%の減少となった。
 他方、5月の輸出は236台で、4月比で44・6%、昨年同月比では92・7%減となった。1~5月の累計では7487台で、1万7538台だった昨年同期比で57・3%減少した。(10日付アジェンシア・ブラジルより)