4月に提供されたサービスの量が前月比で11・7%と大幅な落ち込みを記録していたことが、地理統計院(IBGE)の調査で明らかとなった。17日付現地サイトが報じている。
サービス量が前月を割り込む現象は、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のための外出自粛令採用前の2月(同月は1%減)からはじまっていたが、外出自粛令が採用されはじめた3月には7%減となり、1カ月間全てが外出自粛期間にあたった4月には11・7%減となった。昨年同月との比較では、17・2%減となっている。
サービスの量は3カ月連続の減少となったが、4月の落ち込みは2011年1月の統計開始以来、最大となった。サービス業は国内総生産(GDP)にも大きな比重を占めているが、この3カ月間で、GDPに占めるその割合は18・7%も減少した。
4月はコロナ禍の影響を避けられないと分かっていたため、アナリストたちは平均で10・5%減という厳しい予想を立てていたが、それを超える落ち込みとなった。
4月の下落の内訳を見てみると、主要部門では家庭支出が44・1%、運輸・郵便で17・8%下がっている。また、専門サービスや運営・補足が8・6%減、情報通信が3・6%減、その他が7・4%減だった。
そのほか、航空部門の73・8%減、食品販売の46・5%減、ジムや美容などの家庭向けサービスの33・3%減が目立っている。
IBGEのアナリスト、ロドリゴ・ロボ氏によると、このような大幅な落ち込みは、18年5月にトラック・デモ以来のことになるという。
旅行・観光業も大きく落ち込んでおり、3月の30%減を上回る、54・5%減を記録した。地域別に見ると、統計の対象となった12週の全てが減少を記録したが、バイア州の63・1%減やリオ州の52・7%減、サンパウロ州の52%減、ミナス・ジェライス州の49・4%減が特に目立っている。