イバネイス・ロシャ連邦直轄区知事を恐喝していた疑いや、反民主主義デモの指揮やその参加者に軍事訓練をさせていた疑いのある農場主への家宅捜索が、21日午前に行われた。同日付現地サイトが報じている。
捜索対象となったのは、ブラジリアから20キロ離れたアルニケイラス地区にある、アンドレ・ルイス・バストス・デ・パウラ・コスタ氏所有の農場だ。敷地内には2軒の家があり、極右の活動家たちが寝泊りに使っていたテントなどもあった。
コスタ氏は熱心なボルソナロ支持者として知られ、連邦直轄区政府が300・ド・ブラジルや、コスタ氏とつながりがある農村活動家らの総合本部「QGルラル」などのキャンプを強制撤去した13日に、イバネイス知事に動画を送りつけた。コスタ氏はその動画で、「俺たちがお前ををやっつけてやる(Nós vamos te pegar)。大統領は俺たちが守る」と語り、知事を脅したのをはじめ、数多くの挑発的行為を行っていた。
同氏はまた、3月から断続的に行われている半連邦議会・反最高裁の反民主主義デモに出資している疑いや、自分の農場でデモ隊に軍事訓練を受けさせていた疑いが持たれている。
21日の家宅捜索では、前回のデモで最高裁に向けて放たれたのと同じ種類の花火類やデモに使うプラカード、演説原稿、抗議行動の計画表、携帯電話、山刀、金庫などが押収されている。