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《ブラジル》工業の信頼感指数が上昇=過去最大の16ポイント

コロナ禍で落ち込んだ生産活動が少しずつ戻り始めた工業界(Wilson Dias/Agencia Brasil)

 ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)が29日、6月の工業界の企業家信頼感指数は、2001年の統計開始以来、最大となる16・2ポイント上昇したと発表した。
 信頼感指数は0~200で表され、100を超えると、肯定的な見方をしている事を表す。
 新型コロナウイルスの感染拡大は、中国からの部品の輸入が止まり、製造活動を停止、従業員には集団休暇や一時帰休、時短・減給などの措置をとった、外出自粛などの対策が導入され、生活に必需とされる食料品や医薬品などを扱う商店以外の営業が停止された事でこれらの商品以外は店頭販売が出来なくなるなど、様々な形で工業界にも影響を及ぼした。
 これにより、工業界の信頼感指数は3~4月に大きく落ち込んだ。

 だが、外出自粛期間中も工場の操業を続けた業界があった上、自動車業界が生産活動を再開するなど、少しずつ経済活動が戻り始めた事で、5月の信頼感指数は前月比で3・2ポイント上昇。経済活動の再開などをある程度実感できるようになり始めた6月は、16・2ポイント高の77・6ポイントまで回復した。
 ただし、5~6月の累積でも、3~4月に落ち込んだ39・3ポイントの半分しか回復できていない。
 6月の信頼感指数は工業界の19部門、全てで回復した。現状に対する信頼感は10・6ポイント上昇して79・2ポイントとなり、将来への期待を表す指数は、21・3ポイント高の76・2ポイントとなった。
 施設稼働率は6・3%ポイント上昇して66・6%となったが、それでもまだ、2001年1月から2020年3月までの平均施設稼働率(79・8%)より、13・2%ポイント低くなっている。(29日付アジェンシア・ブラジルより)