ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)ブラジル経済研究所が26日、商業と建設業の企業家信頼感指数が回復して来ていると発表したと同日付現地サイトが報じた。
新型コロナウイルスの感染拡大や感染拡大抑制のための外出自粛令発令などで、3月以降の経済活動は大幅に低下、縮小しているが、5月以降は感染拡大が終息または減速し、外出自粛が解ければ、経済活動が再び活性化するとの見通しが出始め、信頼感指数も回復に向かい始めた。
信頼感指数は0~200で示され、100を超えると、肯定的な見方をしているとみなされる。
FGVによると、6月の商業界の信頼感指数は、前月より17ポイント上がって、84・4ポイントとなった。指数の回復傾向は5月から始まっており、商業の場合は、5~6月だけで、3~4月に喪失した分を60%取り戻したという。
信頼感指数そのものは100を切っており、決して順調な回復ではないが、パンデミックによる外出自粛などが導入される前の状態に戻りつつあるといえる。
商業界の指数改善をけん引したのは今後に対する期待感を表す指数で、前月比で20・6ポイント上昇し、87・5ポイントとなった。現状に対する信頼感指数も12・7ポイント上昇し、82ポイントとなった。
5~6月の商業界の信頼感指数上昇は、生活に必需とみなされる産業や商店だけに限られていた経済活動が、部分的に再開されたり、再開が約束されたりした事を受けたものと考えられている。