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日本語教育オンラインで工夫=濱田さんに聞く赤間とむつみ

むつみ幼稚園にて絵本を読み聞かせる濵田先生(コロナ前)

むつみ幼稚園にて絵本を読み聞かせる濵田先生(コロナ前)

 「残念な事にコロナで、子供たちが楽しみにしていた運動会やフェスタジュニーナ等のイベントが無くなりました。子供たちと『今年は我慢して、来年のお楽しみにしようね』と慰めあっています」――赤間学院ピオネイロ校(ヒライ・アカミネ・イルマ校長)及びむつみ幼稚園(由永サニー・清水ゆか園長)で日本語教師として勤務する濱田彩乃さん(奈良県・30歳)に、コロナ禍中の両校の様子を取材した。
 濱田さんは、大学在学中にサンパウロ州カンピーナス市にて1年の留学を経験。2015年に大学卒業後、公益財団法人箕面市国際交流協会で在日外国人の地域サポートを行う仕事をした。「ブラジルをもっと知りたい」という思いから17年8月から再渡伯して結婚、現在は両校で日本語教師として勤務している。
 現在濱田さんは、赤間学院では5~7歳と12~15歳を担当。むつみ幼稚園では同幼稚園の卒業生向け課外授業として9~11歳を担当する。
 両校はこのコロナ災禍が始まった3月より授業や活動を一時停止中だ。
 赤間学院は5月から日本語教育を含む課外授業科目の月謝を一旦受け取りを停止、子供達との関係性維持や直近の様子を聞くことも含め、2週間ごとに課題や日本語教育に因んだビデオや折り紙の動画等を送るといった対策をとっている。7月から日語教育も含む課外授業もオンラインで教える予定だという。

 むつみ幼稚園では7月の冬休み1カ月を4月に前倒にし、5月からりオンラインアプリ「ZOOM」で授業をしている。
 濱田さんはむつみ幼稚園について「今回初めてオンラインでの授業を行った。今までと違った授業のやり方を模索しています。いつも学校でみている顔と違った一面を知ることができて楽しい。学校に持ってこられないようなモノでも見せてくれるので『この子はこういうのが好みだったんだ』という発見があって新鮮です」という。
 さらに「これがなければオンライン授業や子供達の新しい一面に出会う機会もなかったかと思うと、いい経験だと前向きに考えています。コロナが過ぎ去ったらきっと新しい世界がみえると信じて、この経験を今後に活かしたいと思います。生徒と会える日を楽しみに待ち望んでいます」と明るく語った。