ルーラ元大統領(PT)は6月29日、ボルソナロ政権を「地球上で最も堕落した政府だ」と批判し、現大統領が新型コロナウイルスのパンデミック対策への姿勢を変えない場合、「救われる可能性のある何千人もの同志の死を、我々は2022年まで嘆き続けることになるだろう」と述べた。UOLサイト29日付けなどが報じた。
同じく左派、マラニョン州のフラビオ・ディーノ州知事(PCdoB)とのオンライン・ライブ対談でルーラ氏は、連邦政府は国内ですでに5万7千人以上が死亡している新型コロナウイルスに対する戦略を確立するため、州知事や専門家を招集すべきだったと述べ、同州知事に対し「あなたが実践したことは、連邦政府が行ったことよりもはるかに多い」とパンデミックにおける役割を称賛した。
その上で「政府の役割は演説やフェイクニュースを流すことではなく、指揮者のように社会をまとめ、ブラジルを統治すること」と説教した。
ルーラ氏はパンデミックが一日も早く終息し、ブラジルの信頼性が回復することを祈りつつ、「現在のブラジル政府は地球上で最も堕落している。誰がこの国に投資したいと思うだろうか。今後の方向性について、真剣に話し合う必要がある」と語った。
同氏は教育省と保健省トップの人選の悪さを指摘した上で、パウロ・ゲデス経済相をも批判。「貧しい人たちは毎日のパン代を稼がなければならないため、家にずっと留まっていられない」と述べ、特に零細企業家たちに対する政府の資金提供の必要性を主張した。