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《ブラジル》貿易収支黒字6月に過去最高=コロナ禍による輸入激減で

 6月の貿易収支が74億6千万ドルの黒字を記録し、6月としては過去30年で最高を記録した。輸出は微減だったが、輸入が激減したため、結果的に黒字額が拡大した。2日付現地紙などが報じている。
 これは1日に経済省が発表したもの。それによると6月の貿易収支は74億6300万ドルの黒字を記録したという。これは1989年に貿易収支の発表がはじまって以来、6月では史上最大の黒字額であり、同年から今日までのすべての月の中でも史上2番目の高い数字となった。 
 これは、昨年同月比で見ても38・8%の上昇だった。第1四半期(1~3月)では23億3500万ドルだったから、6月だけでこれを大きく上回る数字にもなった。

 とはいえ、輸入、輸出ともに額自体は落ちている。輸出は前年同月比で2・7%と微減、輸入は同じく前年同月比で19・8%と激減していた。それぞれ実数は179億1200万ドルと104億4900万ドルだった。
 経済省のルーカス・フェラス国外商業局長は、「今回の結果は新型コロナウイルスの市場に与えたショックの影響の一端であり、国内の需要縮小や市場価格の下落によって引き起こされたものだ」と語っている。