ブラジル日本都道府県人会連合会(市川利雄会長)の「6月度代表者会議」が先月25日、オンラインアプリ「ZOOM」で行なわれ、各県人会代表者のみならず役員や青年部を含めた65人が参加、ポルトガル語のみでの開催となった。
当日は、9月予定のオンライン日本祭り及び来年開催予定の同祭、また慰霊碑の周知について等を中心に議論された。
会議には青年部が初参加。中部・九州・四国の各ブロックで計画していた運動会やコロナ災禍で同イベントが中止になったことを発表した。
日本祭りの現状は、谷口ジョゼ実行委員長より発表された。来年の日本祭りは7月9、10、11日に開催が決定。現在、同祭実行委員会が来年に向けて企画構想段階に入っている。
すでに支払い済みの今年の会場費は、来年に持ち越される。バザリスタやスポンサーから支払われた費用は返金を検討しているとのこと。
市川会長は、「今までのメンバーに新しく若手が加わり、どうすれば参加者が楽しめるか等、真剣に考えてくれています。新しい風として大いに活躍することを期待していますね」と語る。
今年の同祭の代わりに9月19日にオンラインで「ライブ日本祭」を開催する予定。日本からの参加者も募ることを考えているという。
慰霊碑と移民の日の追悼抱擁についても語られた。慰霊碑の必要性を聖市のみならずブラジル全土、世代を超えて周知するよう日本語・ポルトガル語の新聞等の情報媒体でその歴史や動向を発信し、若手にも日系社会の誇りを啓蒙する方針だ。
県人会のお互いの状況も報告され、多くがコロナ災禍の影響によりイベント収益が見込めず頭を抱えている。三重県人会から、県人会が食のデリバリーイベント等を開催する際は、会館を貸出して協力するという申し出もあった。
市川会長は、「コロナ禍で、県連及び各県人会は大変な状況です。一方で、この逆境だからこそ団結する力は以前よりも強くなっていると思います。大変な状況ですが、今こそ日系社会一丸となって乗り越えましょう」と期待を込めた。