ブラジル日本語センター(日下野良武理事長)は7月2日午前9時から12時まで、初のオンラインによる「全伯日本語教師研修会」を開催した。これは「第63回同研修会」にあたり、本来であれば、7月にブラジル日本語センターに参集し、3日間で行われる研修だった。
今回はコロナ禍のため、初めてのオンライン開催となった。参加者は約100人。オンラインのため7月2日、22日、30日、8月5日と4回に日を分けて開催する。申し込みはすでに締め切っているが、後日、センターのホームページからの閲覧も可能予定。
第一回目はZOOMを使った必要最低限の技術編。続いて「子どものオンライン授業の取り組み」と題して、すでにオンラインで授業を行っている3人の先生方の実践発表。同じ教材を使っていても教師によって取り組み方が違っていることや、3歳ぐらいの幼児にも対応する取り組み方など具体的な発表があり、参加者からも大好評だった。
続いて、参加者全員を4~5人のグループに分けてのディスカッションタイム。オンラインということもあり、日本、中国、アメリカからの参加者もあり、今までにはないグローバルな研修会となった。
突然のコロナ禍で、急きょオンライン授業などに切り替えざるを得なくなったブラジルの日本語教育。今回の全伯日本語教師研修会をオンラインに変え、タイムリーな話題と技術提供は、コロナ禍におけるセンターの事業として、時期を得た素晴らしい企画であると口々に参加者から好評を得ていた姿が印象的だった。