6日からの外出自粛の規制緩和で、サンパウロ市では飲食店だけでなく美容院も再開した。外出自粛期間中、セルフカットが流行していたが、誰にでもできることではないので、伸び切った髪をなんとかしたい人は少なくない。再開した美容院に関する報道も行われているが、美容師は視界が限られるフェイスガードをつけての対応で、カットの場所も間隔が空けられ、一人あたりの持ち時間もコロナ前より長めに取られている。店内が混んではいけないだろうから、要予約で行くことも勧められる。身だしなみ上、美容院は必要な存在でもあるので、集団感染して再び営業停止とならないことを祈りたいところ。
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サンパウロ州が定める外出自粛の基準に素直に従わない市も出てきている。商店の営業規則は市に決める権限があるから、それも可能。サントアンドレ市では、州が定めた「バール(軽食堂)の営業は17時まで」という規則を破り、23時30分までの営業を認めており、むしろ「17時からが営業」という感じの時間だ。夜間の方が飲酒が伴うから客単価が上がり、バール側には利益率が高いようだ。このあたり、他市から羨望が集まるだろうから、業界代表と州側の更なる話し合いが求められそうだ。
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サンパウロ市地下鉄にストの可能性が浮上している。6月に給料カットが起こったため、労組と地下鉄側が交渉を行っているが7日に行なったものが決裂。14日に再度、交渉が行われる。これでうまくいかないと1、2、3号線と15号モノレール線がストに突入してしまうが、果たしてどうなるか。代替バスが混みすぎると、コロナ感染へも悪影響となりかねない。