「最初はコロナの問題も1カ月・2カ月程で終息するだろうと思い、ある程度の覚悟はしていましたが、ここまで長引くとは思いませんでした。7日より店を開けましたが来客は一人のみです」―リベルダーデのレストランでいごのオーナー親川幸雄さん(70歳、沖縄県)は、そう落胆して語った。サンパウロ州政府が段階的緩和措置を行い、7月6日から条件付きで飲食店を開放出来るようになったため、聖市の日系レストラン、でいご、ラーメンあすか、ココロレストランを取材した。
レストランでいごは、3月から7月6日まで外出自粛令に伴い、営業を一時停止していたが、この7日より再開したという。「この3カ月、店は開けず今までの蓄えを切り崩している状態でした」。
店のコロナ感染対策について「店は政府の指定にしたがって、感染防止対策を行っています。マスクはやアルコール消毒はもちろん、人間距離も1・5m以上離すように普段の4割程しか座れないように対策しています。このこともあり、通常32人座れるテーブル席は12人に、15席のカウンターは5人しか座れません」と語る。
親川さんは、「このコロナが早く終息して以前のように、お客さんの顔が見れることを心待ちにしています。メニューにあるものなら、全て提供できます。もちろん持ち帰りも。リベルダーデに寄った際は、ぜひお立ちよりください」と語る。
レストランでいごは、11~17時まで営業中。通常定休日は日曜休みだが、現在は一時的に日曜営業し、月曜を定休日に。店頭受け取りにて、持ち帰りも可能。問い合わせ先は以下まで。(電話=11・3207・0317)まで。店所在地(Rua Praca Almeida Junior, 25, Liberdade)
同じく、7日より再開したリベルダーデ街のラーメン店あすかの伊藤武店長(78・秋田県)も、開店するも中々、来客が増えないと嘆く。
「コロナ対策を万全にして、7日から開店しましたがやはりまだコロナが怖いということもあり、来客が増えません。人間距離を1・5mあけることにより普段の4割程しか座ることはできませんが、それでも来客は減らした客席に対して4割程です」と現状を語る。
伊藤さんは「このコロナで大変な時ですが、メニューは今まで通り、値段もあげたりしていません。リベルダーデにお寄りの際は、この災禍でも変わらぬ弊店の味を召し上がりください」と勧める。ラーメンあすかは、火~日曜日、11時~15時まで入店可能。月曜日及び、最終日曜日は休業。持ち帰りは11時~19時まで。注文の電話は(11・3277・9682)。所在地(Rua Galvao Bueno,466,liberdade)。
日本料理の調理動画開始=ココロレストラン6日開店
サンパウロ市パライゾ区にあるココロレストランオーナーの藤原美明さん(よしあき)(38歳・広島県)は、レストランの自粛緩和が発令された初日の6日から開店した。
「当店は昨年3月に開店し、やっと1年経った所で今回のコロナの問題が発生しました。3月半ばから6月5日までは、デリバリーと持ち帰りのみでやってきました。クアレンテーナ当初は驚きましたが、これを乗り切ったら怖いものはないですよ」と意気込みを語る。
やはり感染防止対策に遵守し開店している。「この6日から11時30分から15時まで店を開けています。もちろん政府指定の感染防止対策であるアルコール消毒や席を1・5m間隔あける、店員はマスクや手袋、防咳フィルム付きフェイスガードを装着する等、徹底しています」と語る。
営業再開初日は、「弊店はオフィス街にある為、未だ自粛中の会社が多いこともあり、今日の来店客数は6人でした」とのこと。
閉店中、藤原さんは普段できないことに取り組んだ。「この自粛期間で日頃できなかった店舗戦略の再構築や商品開発を行いました。また、日本の料理の調理方法を紹介する動画もユーチューブで展開し始めました。コロナ以前は、なかなか手が回らなかったこともこの期間を利用して、色々と改善できた為、絶好の機会でした」。
ココロレストランは、平日の祝日以外、11時~15時まで開店中。また、IFOODSやUBER EATS等でも出前の注文は可能。問い合わせ先は以下まで。(電話=11・3885・4446/ワッツアップ11・99694・1626)まで連絡を。
所在地(Rua Cubatão,138 – Vila Mariana)
ユーチューブチャンネルは以下まで。(https://www.youtube.com/channel/UCCmIjVDQixhwCq1P35pAKuQ)