外出自粛規制の緩和により、サンパウロ市内の一部商店が営業を再開して1カ月ほどが経過する中、来店客とのトラブルや規定への不満が続出していることを16日付フォーリャ紙が報じている。
サンパウロ市商店組合(Sindilojas-SP)によると、市内の商店や商業施設内の約9%が「マスク着用を拒否する客がいた」と回答した。7月2日から10日にかけて、261店の商店と、24カ所のショッピングセンター、4店のガレリア(屋内ミニ商店街)の計319カ所への調査により明らかになった。
現在、公共の場でのマスクを着用していない場合、店舗及び施設側へ5千レアル、着用しない本人にも500レアルの罰金が科せられる事になっている。だが、マスク着用拒否する来店者がいたと回答した商店の中で「罰金を受けた」という報告は今の所ない。
同組合の聞き取り調査では3分の1の商店が、客から規制緩和下でも禁止されている衣類や靴、化粧品などを「試着・試用したい」と要求されたと回答しており、マスク着用などの問題よりも営業規定に関連したトラブルが多く出ていることがわかった。
また、6時間に限定されている営業時間への不満を持つ商店は58%あり、「理想的ではない」と55%が回答しているものの、86%が許可された時間内で営業していると答えた。