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東西南北

 28日に行われる予定だったサンパウロ市地下鉄のストは、深夜1時に交渉がまとまったため流れた。だが、決定時間が遅かったため、早番の職員に連絡がつかずに営業開始が遅れ、早朝から午前9時ごろまで混乱した。特に1号線、2号線、3号線、15号モノレール線の駅がどこも行列でごった返すという、新型コロナウイルス対策上もっとも避けなければならなかったことが起こってしまった。通常、午前4時40分に可動するものが、動き始めたのが3時間遅れの7時40分…。電車内が密になること以前に、その日の仕事に差し支えが出た人も少なくない。今後、ストがどうなるか未定だが、利用客の印象が悪くなっては組合側には不利では。
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 サンパウロ州地裁は、大サンパウロ都市圏ABC地区に対して、夜間のバーやレストランの営業の停止を命じた。この地域ではサンパウロ市同様、州の定める外出自粛緩和段階の「レベル3」で、バーやレストランの営業は午後5時までと定められている。だが、サントアンドレやサンベルナルド・ド・カンポでは営業を午後5時からはじめたり、閉店を午後11時30分にするなどの行為が目立っていた。ただしサッカーサンパウロ州選手権の決勝戦では、特別に試合終了時間までの営業をサンパウロ市市長自らが認めるなど、なし崩し的な動きもでてきている。まだ気を抜くのは早すぎるのだが。
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 サッカー熱もだいぶ戻りつつある今日この頃だが、29日、30日はサンパウロ州選手権の準々決勝が行われる。今年の準々決勝はいずれも州4強に挑戦者4チームが挑むものとなっているが、果たして番狂わせはあるか。今日はアリアンツ・パルケでパルメイラス対サントアンドレ、モルンビでサンパウロ対ミラソル戦が行われる。