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《ブラジル中銀》新紙幣200レアル札発行=8月末から流通予定

新札200レアル札の図柄になるタテガミオオカミ(foto:Ibama)

 7月29日、ブラジル中央銀行は新札200レアル札を発行することを発表した。新紙幣は8月末から流通する予定で、図柄にはタテガミオオカミが採用されるという。中銀では4億5千万枚の200レアル紙幣の造幣を今年中に行うことを見越している。
 中銀の統計部門長フェルナンド・ロシャ氏によると、緊急援助金600レアル給付によって紙幣需要が高まり、紙幣が不足する事態となっていた。これに対し、経済省は7月22日に中銀に対し、4億3790万レアルの紙幣増刷を要求していた。

 緊急支援金を現金でタンス預金する人が多いことを、カロリーナ・デ・アシス・バロス中銀局長は指摘する。「この現金が金融市場に戻って来るには時間がかかる。ブラジルだけでなく他の国でも同様な傾向」が見られているという。
 バロス局長は「コロナ禍による不安心理が貯蓄傾向を高めており、紙幣流通が滞っている。これがいつまで続くかは不明」としつつも、国内の紙幣は「十分にある」との見方をしており、新札は「あくまで紙幣需要高騰に対する対策」としての発行と述べている。