下院議会で、首都をリオに再び遷都する法案があがっていることが明らかとなった。30日付現地紙が報じている。提案を行なったのはダニエル・シルヴェイラ下議(社会自由党・PSL)で、憲法改正法案(PEC)の形で提案した。
同下議によると、「リオはブラジリアよりも大きな市で、州議会の規模も連邦直轄区よりも大きなもので、首都として十分機能できる」とし、さらに「リオはボルソナロ大統領のお膝元で、大統領のみならず多くの連邦政府関係者の移動経費も節約できる」とした。
さらにドイツのボンや南アフリカの3市の首都も例に出し、複数の首都の利点も説明している。
シルヴェイラ下議はリオのボルソナロ派の議員で、殺害されたマリエレ・フランコの記念ネームプレートを選挙キャンペーンの際に選挙民の前で叩き割ったことや、フェイクニュース捜査の捜査対象として知られている。
1960年にリオに替わり首都となったブラジリアは世界遺産に登録されている世界唯一の首都であり、リオ州は五輪事業に伴う破格の汚職の余波で州財政が破綻している。