「4月からお店を開けてますが、このコロナで本当に大変です。人通りも少なくなり、以前のリベルダーデとは違いますね」―ヒロセ健康食品のヒロセ・ジン・ダビッド(DAVID)(二世・40歳)と語った。外出自粛措置から5カ月目――。サンパウロ州政府が段階的緩和措置を行っている中、リベルダーデ街で健康食品を販売する「健康ヒロセ」と「ムラサン健康食品」に29日取材を行った。
リベルダーデで店を構えて18年になる「健康ヒロセ」は、このコロナ禍で売上が7割も激減した。創業者ヒロセ社長の息子、ヒロセ・ジンさんはこの災禍の様子を語る。
「このコロナの問題で街の様子はすっかり変わりました。毎週日曜にリベルダーデ広場で行われていたフェイラも開かれず、今は活気が無くなっています。弊店も以前は両親と叔母の親族で働いていましたが3人とも高齢のため、自宅待機し現在は一人で店の営業を行っています」と現状を語る。
さらに「人通りも少なくなったので売上は落ちました。そんな中でも注文してくれるお客様がいるので近郊の場合は営業終了後に自分でバイクを運転して届けにいきます。今はなんとか耐える時ですね…」と心情を吐露する。
今回の災禍をきっかけにネット販売にも注力するつもりだと言う。「これをきっかけに、ネット通販も強めようと考え、現在調整中です。この問題がビジネスの転換期かなと今では前向きに受け止めています」との意気込みを語った。
健康ヒロセは日曜日のみ休み。9時~17時まで営業中。問い合わせは以下(電話/ワッツアップ=11・3271・5608)まで。店所在地(Rua Barao De Iguape, 208, Liberdade)まで。
同じく健康食品店「ムラサン健康食品」の同店創業者村山正人さんの息子及び店舗責任者の村山英二・マークさん(二世、38歳)はコロナ災禍でもネット販売が功を奏したという。
村山さんは「コロナ問題で本当に人通りは少なくなりました。それに連動して売上も下がりましたが、元々ネット販売を行っていたので、なんとかギリギリ耐え忍んでいる状態です」と語る。
直近のリベルダーデについても「以前に比べて人通りは少ないですが、先週から少しずつ戻ってきたような気がします。どの店も望んでいることは同じ。早く以前に戻って欲しいですね」と語る。
ムラサン健康食品は日曜日のみ休み。9時~17時まで営業中。問い合わせは以下(電話=11・3207・4490/ワッツアップ=11・94398・1998)まで。店所在地(Rua Galvao Bueno, 352, Liberdade)