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《ブラジル》パラナ州国道で22台が衝突事故=8人が死亡する大惨事

事故現場の模様(Policia Militar Rodoviária Federal )

 2日夜、パラナ州の国道で、計22台の自動車が玉突き衝突をする大事故を起こし、8人が死亡する惨事となった。3日付現地紙が報じている。
 事故が起きたのは2日午後10時30分頃。パラナ州クリチーバ都市圏のサンジョゼ・ドス・ピニャイス付近、ルイ・バルボーザ大通り近くの国道277号線77キロ地点だった。
 発端となったのは、1台の大型トラックが、前の車を別車線から追い抜こうとした際に、うまく車を制御できずに、別車線の4台の車に衝突したこと。この衝突事故に端を発し、後続の車らが続々と巻き込まれた形となった。結局、トラック1台をはじめとして乗用車15台、バイク5台、軍用車1台の、計22台が玉突き衝突を起こした。
 亡くなったのは男性3人、女性5人で、男性の中には28歳の陸軍兵士や、若い夫婦とその妻の妹の3人、恋人に会いに行こうとしていた24歳の男性などが含まれている。8人中7人は即死で、エマヌエリ・デ・ファチマ・ドス・サントス・フェレイラさん(23)は病院に運ばれたが息絶えた。

 この他にも、2人は命に危険がある状態、5人が重症、20人が軽傷を負っている。衝突した車の中には被害を受けずに済んだものもあったという。
 連邦交通警察は、この事故の原因として、事故発生時に立ち込めていた霧と、森林火災による煙の2点をあげている。同警察によると、パラナ州では森林火災の増加が前年比で78%増えていたという。
 事故に巻き込まれた人たちの証言では、「亡くなった人たちの多くは、衝突の衝撃で体を車外へ放り出された状態だった」とも語っている。