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《ブラジル》基本金利が史上最低2%に=工業生産増と低インフレで

 5日に行われた通貨政策会議(Copom)で、経済基本金利(Selic)が2%に下がった。インフレが予想値よりも低い状況であることから、Selicが0・25%P下がって2・00%になった。9回連続の金利切り下げとなった。
 ブルームバーグの調査によると、34人中30人の専門家が事前にそう予想し、「切り下げの時期を終えるのではないか」と予想する4人を大きく上回っていた。

 この背景には、工業生産が5月、6月と上昇し、3~4月にコロナウイルスのパンデミックで大幅に落ち込んだ分の挽回途上にあること、さらに、低インフレであることから消費も活性化しやすいことがある。
 市場の大方の予想では、年内は2%を維持すると見ているが、さらに下がる可能性もあると見られている。21年になってから徐々に上がるのではないかとの見方が強い。