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≪ブラジル≫失業率13・3%に悪化=「職探さない人」も過去最多

労働手帳のイメージ(Marcello Casal/Agencia Brasil)

 パンデミック期間の4~6月の失業率が発表され、わずか3カ月間で890万人が失業、過去3年で最悪となる13・3%(1280万人)を記録したことが分かった。「職を探さない人」も過去最悪となり、コロナウイルスのパンデミックの影響が露わになったと、6日付現地サイトが報じている。
 6日に地理統計院(IBGE)が発表したところによると、4月から6月の失業率は、3月から5月の四半期より0・4%ポイント上昇して13・3%となった。
 この数字は、2017年3~5月に同じ13・3%を記録して以来の最も悪い数字となった。失業率はその頃から減少し、19年の10月~12月には11・0%まで下がっていた。ただし20年からは上昇に転じていた。
 この調査によると、4月から6月の3カ月のあいだに、全国で890万人が職を失い、就業人口は8330万人まで下がった。2012年に統計を取り始めて以来、最悪の数字だ。昨年同期比では10・7%減となっている。
 その一方で、非就業人口は7780万人まで上がった。非就業人口と失業者数を合計すると9060万人となることから、現状としてブラジルでは「就業していない人」が、就業人口を上回っていることになる。

 「職を探さなくなった人」も、3~5月の四半期に比べて19・1%、昨年の4~6月と比べても16・5%も増えた。パンデミック期ゆえに最初から求職活動をあきらめている人が多い。仕事はしたいが今は探すのを諦めている人たちであり、正規な「失業者数」には含まれていない。
 1年前には41・2%あった非正規採用率が今回の調査では36・9%にまで落ちるなど、パンデミックの時期において解雇にあうのが非正規採用者であることを伺わせる結果にもなっている。