ホーム | ブラジル国内ニュース | ≪ブラジル≫大統領の教祖=ペイパルが使用を差し止め=社会運動団体の抗議により 

≪ブラジル≫大統領の教祖=ペイパルが使用を差し止め=社会運動団体の抗議により 

 ボルソナロ大統領にとっての教祖的存在で、強い影響力を持つ極右思想家オラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏が6日、オンラインの料金支払いシステム「ペイパル」の使用を差し止められた。同日付現地紙が報じている。
 これは、世界的な非政府団体「スリーピング・ジャイアント」が行った主張に基づいて行われたという。米国を本拠とする同団体は、フェイクニュースや暴力を扇動するサイトや人物に資金提供などを行う企業について調査し、その事実を公にして資金提供をやめさせる行動を行っている。これによって、米国の極右勢力が大きなダメージを受けているとの報道もある。

 今回の件は、スリーピング・ジャイアントのブラジル支部が行ったもの。ペイパル社自身が社則で「憎悪、暴力、人種差別を行う個人や団体とは取引しない」と定めており、その規定を破っていると指摘。同社がそれに応じたものだった。
 これによりオラーヴォ氏は、ブラジルにおけるネット講演費支払いの受領などをペイパルを通じてできなくなった。重要な収入源の一つとみられている。オラーヴォ氏はさっそく「コミュニストの仕業だ」と批判している。