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≪ブラジル≫大統領夫人へ7万2千レアル=疑惑のケイロス小切手さらに

ミシェレ夫人(Alan Santos/PR)

 ラシャジーニャ疑惑で逮捕され、現在自宅軟禁中のファブリシオ・ケイロス容疑者が、ボルソナロ大統領のミシェレ夫人に合計で7万2千レアルに及ぶ小切手を渡していた事実が発覚した。7日付現地サイトが報じている。
 この件は、「クルゾエ」誌が6日に報じたもので、グローボ局も事実を確認して続報した。それによるとケイロス容疑者は2011年から16年にかけて、21枚の小切手を使って、計7万2千レアルの支払いをミシェレ氏に行っていたという。 
 大統領長男のフラヴィオ上議の元職員で、他の幽霊職員からのキックバックを大量に受けていた容疑で逮捕されたケイロス容疑者は、以前にもミシェレ氏に対して2万4千レアルの小切手を手渡していたことが、2018年12月にも報じられていた。同疑惑の初浮上とほぼ同じ時期だ。

 その際、ボルソナロ氏はその金が、数十年来の親友であるケイロス氏に貸していた金の返済額の一部であると釈明した。そのときの説明だと、借金の額は2万4千レアルではなく4万レアルだった。
 だが、今回判明した額は7万2千レアルで、大統領が説明した4万レアルの借金額とは矛盾が生じている。
 今回の報道では、支払いの内訳も明らかにされている。まず2011年に3千レアルずつが3回の9千レアル、12年が3千レアルずつが6回の1万8千レアル、13年が3千レアルずつが3回の9千レアル、そして16年が9回の支払いで合計で3万6千レアルの支払いとなり、計7万2千レアルとなっている。