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南大河州に国際日系人デー=サンパウロ市に続き、6月20日

日本祭り代表者とセルジオ州議(中央)(南大河州立法議会サイトより)

日本祭り代表者とセルジオ州議(中央)(南大河州立法議会サイトより)

 南大河州のセルジオ・ペレス州議会議員(共和党)が提出した「国際日系デー」制定法案は7月22日、エドゥアルド・レイテ州知事がビデオ会議で承認し、23日に州官報に掲載され、正式発効した。昨年サンパウロ市でも「国際日系デー」は野村アウレリオサンパウロ市議が法案を提出し、公式にサンパウロ市カレンダーに組み込まれた。
 法案を提出したペレス州議は「日系人が南大河州において社会、経済、文化の発展に貢献したことは議論の余地はありません」と説明する。記念日の制定により、「日系人の価値観や文化、芸術など目をむけてもらう機会を作り、普及するべき」と続けた。
 同州議によれば、この制定により、南大河州の社会的・経済的・文化的発展への日系人の貢献を知り、日系人の価値観、食文化、芸術、技術、果物、花、野菜の生産方法、伝統工芸品、武術などに目を向けてもらうことを目的にしている。
 1868年に最初の日本人移住者がハワイに上陸した6月20日にちなみ、2018年6月にハワイのホノルルで開催された「第59回海外日系人大会」で「国際日系デー」は宣言された。現在、世界各地の日系人口は380万人にのぼるとされているが、そのうちの190万人がブラジルに居住し、世界最大の日系人社会を有している。
 南大河州では1956年8月20日に23人の若い日本人がグランデ港に入港にしたことから同州で日本人移住が始まり、1963年まで、同州では合計1786人の日本人を受け入れてきた。ブラジル日本青年会議所(JCI)の調べによると日本国籍を有する人は1200人、日系は混血も含め4千人にもなるという。