アマゾン環境保護の中心的な存在、環境省傘下の国立再生可能天然資源環境院(IBAMA)の捜査員が、過去10年間で半分以下に激減していたことがわかった。13日付エスタード紙が報じている。
現在、IBAMAが抱える環境犯罪の捜査員は591人。10年前の2010年時点では1311人いた。55%も減った計算になる。
捜査員の数は、ジウマ政権の頃からジワジワと下がり続けて、2014年には997人と大台を割り、テメル政権からボルソナロ政権へと切り替わる2019年には780人から591人へと激減した。
エスタード紙によると、リカルド・サレス環境相に対し、IBAMAのエドゥアルド・フォルトゥナト・ビム代表は捜査員が少なすぎると不満を訴え、増員するように迫っていたという。
ビム代表はその際、職員2311人を新たに採用するよう求めた。その中には、その時点で勤務していた970人の更迭も含まれていたという。さらに同代表は2021年のIBAMA予算を6660万レアルにすることを求めていたという。
この件に関して、環境省は特に何も語ってはいない。ただ、環境省の現在の対応に関しては環境問題関係者のあいだで強い批判の声があがっている。全国79地区ある監査地域において、少なくともあと2人ずつ、158人は捜査員増が必要だと見ている。
国土の広さから理想とされる捜査員の数は1778人と言われており、現状ではその3分の1もいない。現在、同院の職員総数は2800人で、2007年当時の6200人の半分以下の数でもある。