8日から始まったサッカーブラジル選手権で、すでにセリエA・B・Cの選手計52人が新型コロナウイルス検査で「陽性」と診断され、3試合が中止になっている。12日付けエスタード紙が報じている。
選手の検査にはRT―PCR検査が用いられているが、ブラジル感染症学会(SBI)のレナト・グリンバウム氏によると、この検査はウイルスのRNA粒子を検出することで陽性反応を示す。
治癒後にもウイルスの残骸に反応し現在感染していなくても「陽性」と診断される場合があり、検査方法に疑問の声があがっている。
直近では11日にコリンチャンスの選手2人がRT―PCR検査で「陽性」と診断された。チーム側も「治癒後も陽性反応を示す場合がある」と苦言を呈したものの、隔離措置に従い、翌日のアトレティコGO戦も欠場を余儀なくされていた。
一方アトレティコGOでは、フラメンゴ戦前に4選手が陽性と診断されたが、以前感染しており完治して感染リスクがない事をブラジルサッカー連盟(CBF)へ直訴し出場を許可された。
グリンバウム氏は「RT―PCR検査で陽性となった無症状の人も14日間の隔離を推奨している」と述べ、感染していない事を証明するために再検査を行うことや日常的に検査を繰り返すことを「推奨しない」と説明した。
各リーグチームでの選手感染状況は以下の通り【セリエA】ゴイアス10人、アトレティコGO4人、ボタフォゴ2人、コリンチャンス2人【セリエB】CSA18人【セリエC】エンプレスMA12人、ヴィラ・ノヴァ2人、ブルスク1人、サンベント1人