デウタン・ダラグノル検察官をラヴァ・ジャット作戦主任捜査官から解任するかどうかを決める18日の全国検察委員会(CNMP)の審理を、最高裁のセウソ・デ・メロ判事は17日に一時差止めにした。18日付現地紙が報じている。
セウソ判事が差止めたのは、ダラグノル氏の弁護士が求めた2件の審理案件だった。
ひとつはレナン・カリェイロス上議(民主運動・MDB)が行った「ダラグノル氏が18年上院選の際にネット上で自分を批判する運動を行った」とする件だ。
もうひとつはデウタン氏が提案した、ペトロブラスがラヴァ・ジャット作戦によって取り戻した金額のうちの25億レアルをラヴァ・ジャット基金として払わせるとの密約をペトロブラスとの間に結んだとされること。カチア・アブレウ上議から要請されていた。これに関してはCNMPに16件もの審理要請が行われていたと、カチア氏は主張していた。
セウソ判事の今判断は、「CNMPが審理の手続きを不適切な形で行った」との訴えを認めたものだった。ただし、セウソ判事は、ダラグノル氏に関しての審理を完全に解くには、それに値するだけの証拠が必要とし、今回の措置が一時的な差し止めであることを強調した。
今回の審理に関してはセウソ判事の判断前からダラグノル氏に有利な展開だった。17日、セウソ判事の前にルイス・フクス判事も、CNMPが19年11月に8対3の投票結果でダラグノル氏に罰則を求めた「最高裁への批判発言」に関して、今回の審理で持ち込まないことを命じていた。
ダラグノル主任は19年のヴァザ・ジャット報道、6月に報じられたLJ班の非公式のFBIとの協業疑惑、連邦検察庁のアウグスト・アラス長官のLJの捜査班の捜査内容の疑問発言など、薄氷を踏むような状況が続いている。