「コロナになってから初開催した前回1日よりも人が来てくれたので、本当に嬉しいです。何よりもこうやって皆さんの笑顔を間近でみることができたので、再開してよかったと思っています」――ブラジル農協婦人部連合会(ADESC)の栖原マリーナさんはそう笑顔で語った。3月7日を最後に開催を中止していた青葉祭りが今月から再開したことを受け、取材した。
イビウーナやカッポン・ボニート市の生産者が直送した有機野菜、はちみつ、ADESCメンバーの手作り弁当、漬物、ケーキ、まんじゅうなどの180種類が販売された。
前回より事前注文制を導入し、事前注文だけで約40人、当日購入者を含むと100人近くが来客した。20セット用意していたフェイジョアーダ弁当も開始60分で完売という大盛況ぶり。
当日は約12人程のスタッフが集まり、マスクやアルコール消毒、入場前の体温計測、人間距離をとるコロナ対策を遵守して販売を行った。
イビウーナ市在住、同祭にて葉野菜を中心に卸しているクサジマ・マウリシオ・マコトさん(三世、29歳)は、コロナ禍で祖父母が自宅待機となり、商品納品が困難になり手伝いを始めた。
クサジマさんは「叔父は以前からこの青葉祭りに野菜を納品してお客様の笑顔をみるのが楽しみの一つでした。現在は高齢のため、自宅で自粛しています。私が祖父に代わって野菜を届けていますが、祖父はこのコロナが収束してまた配達することを待ち遠しく思っていますね」という。
カッポン・ボニート市在住のバナナ、レモンなどの果物や玉ねぎ、トマトなどを卸しているミヤタ・マサユキさん(二世、37歳)は、祭りが再開されたことに関して、 「約4カ月半ぶりに青葉祭りが再開されて感謝しています。今日は午前2時に家をでたのですが、久しぶりにお客様の顔をみて、この休業中の話をして盛り上がり、眠気も吹っ飛びました」と笑った。
栖原さんは「こんな状況なのでお客様がきてくれるか心配でした。前回よりも多く来てくださったので、本当に感謝。来月も続けて開催したいです」と意気込んだ。
青葉祭りは第1、第3土曜日の午前7時から午前10時半まで聖市の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade) の駐車場で開催。事前注文や販売物表は(ADESCワッツアップ(11・98969・0874)まで。