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憩の園=二日間で3200食販売=食販売に予想外の大反響=感謝ライブで5時間半配信

感謝ライブの様子(左からイチムラ・マモルさん、本田泉専任理事)

感謝ライブの様子(左からイチムラ・マモルさん、本田泉専任理事)

 「憩の園は、このコロナ災禍で多くの方に助けていただいた感謝の意味を込めて、このイベントを開催しましたが、まさかこんなに日本食が売れるとは思いませんでした。心の底から感謝しています」――日系高齢者福祉施設「憩の園」を運営する救済会の吉岡黎明会長は、そう深々と頭を下げて感謝した様子で語った。憩の園が16日にオンラインで行った「憩の園感謝ライブ」と、15日と16日に「憩の園日本食販売」を取材した。


 このイベントは、同施設がこのコロナ禍中に多くの団体や個人から寄付、支援をしてもらったことに対する感謝の意味を込めて開催したもの。
 サンパウロ市のニッケイパラセホテルとサンベルナルド・ド・カンポ市のレストランで2日間に亘り開催された日本食販売イベントは、予約だけで600人、販売合計は驚異の3200食を記録した。

たくさんのボランティアが手伝う中、弁当が次々にできる

たくさんのボランティアが手伝う中、弁当が次々にできる

 イベント責任者の本田泉(イズム)専任理事は「少しでも多くの方に食べてもらえればと考えていましたが、まさかここまで売れるとは思わず、驚いています。この2日間、ボランティアが200人近く集まり、調理や販売を手助けしてくれました。感謝してもしきれないぐらいありがたいです」と満面に笑みを浮かべた。
 二日間、娘と共に調理のボランティアに参加した聖母婦人会メンバーの谷口真理さん(マリ)(一世、79歳)は「調理スタッフが足りないと聞き、このイベントに駆けつけました。2日間、忙しかったですが協力できて本当によかったです。コロナ禍でもこんなに団結して助けあっていることをみて本当に嬉しい気持ちです」と笑みをこぼす。
 「憩の園感謝ライブ」では、歌手のイチムラ・マモルさん(二世、58歳)が司会進行も行い、本田専任理事がこれまでの寄付や支援に感謝の言葉を述べた。また過去に撮影された平田ジョエや伊藤カレン、ダラン&ブエノなどによる歌唱、祭り太鼓の演奏、大志万学院生徒による同施設へのボランティア活動の様子など5時間半にわたり動画が配信された。
 司会のイチムラさんに感想を聞くと、「この話がきた時、コロナ禍で大変な憩の園に貢献したいと思い、すぐに引き受けました。今回のライブや日本食販売で少しでも憩の園の助けになれば嬉しいです。今のような大変な時こそこういったイベントで団結し、存続させることが重要」と語る。同ライブは、ユーチューブで視聴可能。詳細は(https://www.youtube.com/watch?v=cGhZQoXlV4Y)まで。