香港の研究者が24日、新型コロナウイルスに感染後に回復したが、再感染した患者が出たと報告し、25日にはオランダやベルギーでも再感染者が確認されたとの発表があったと24、25日付ブラジル国内紙、サイトが報じた。ブラジルでも同様の例が報告され、追跡調査が行われている。
新型コロナウイルスに感染した患者が再感染したとの報道は以前もあり、真偽のほどを疑う声があった。少数とはいえ、再感染患者が出ている事は、予防接種ワクチンの開発、生産にも影響を与えると懸念する声も出ている。
ブラジルで調査中の例の一つは、最初の感染後、1カ月以上後に、頭痛や筋肉痛、喉の痛み、嗅覚や味覚の喪失などが起きた女性で、発症から5日後に再感染が確認された。サンパウロ総合大学(USP)医学部やオズワルド・クルス財団などで20例の追跡調査を行っている。
コロナウイルスに感染後、数週間後に複数のシステムで起きる、子供特有の炎症反応(SIM-P)にも注意が必要だ。主な症状は発熱や喉の痛み、結膜炎、発疹、足の裏や掌が赤くなるなど。大半は軽症だが、死に至る例もある。
一例は、発熱と発疹後に受けたPCR検査では陰性だったが、発熱が続き、目の充血や手足の赤み、腹部膨満などの症状が出て、集中治療室に入院した3歳の女児で、リオ州では14日までに3人が死亡している。7月末時点での国内報告例は、セアラー州29人、リオ州の22人など、71件に上っている。
24日現在の国内コロナ感染者は362万2861人、死者は11万5309人。だが、16~22日の1週間の感染者数が前週より減った州は21(前週は15)で、死者数が前週より少なくなった州は13(同12)と、感染拡大が減速傾向にある。
検査数の増加や治療法改善などで、死者数を感染者数で割った致死率は3・2%弱に低下している。