日系33団体共催による桑名良輔在サンパウロ総領事オンライン歓迎会が、18日午後6時からオンラインで開催された。当日はリアルタイムで常時300人前後が視聴して、多数のあつい歓迎コメントが寄せられ、計1577回以上(23日時点)も再生された。
ブラジル日本文化福祉協会の奥原ジョルジ副会長が司会を務め、石川レナト同会長が、「いらっしゃいませ。早く実際にお会いできることを願っています。メキシコのマルガリータと同じように、ブラジルのカイピリーニャも味わってほしい。私のコーヒー農園にもぜひ足を運んでください」と挨拶した。
続いて、サンパウロ日伯援護協会の与儀昭雄会長が活動紹介をしながら、「ぜひ実際の施設を視察に来てください」と歓迎の言葉を述べた。ブラジル日本都道府県人会連合会の市川利雄会長は「ブラジルには、世界最大の200万日系人社会がある。その70%はサンパウロ州で、うち60万人は大サンパウ都市圏に集住しており、だからこそ世界で唯一47都道府県の県人会がサンパウロにはある」などと紹介した。
約240社が加盟するブラジル日本商工会議所の村田俊典(としふみ)会頭も「コロナ後を踏まえた活動を会員企業は進めている。日系社会と共に歓迎します」と述べ、日伯文化連盟の吉田エドアルド会長も活動紹介と歓迎の言葉を語った。
その間、ノロエステ、リオ、カンピーナス、リベイロン・プレット、南大河州など、管轄外も含めて各地の日系団体代表が次々に歓迎のコメントを書きこんだ。
続いて、サンパウロ市役所国際関係局のルイス・アルヴァロ・メンデス局長も登場し、「世界最大の日系社会は、ブラジル建国やサンパウロ市発展にも大貢献をしてきた。今年2月のコロナ直前、日系社会と一緒に令和初の天皇陛下誕生日祝賀会が市立劇場で開催できたことを、心から喜びます。共に手を取り合ってコロナ対策に邁進しましょう。総領事も日系社会同様、サンパウロ市を愛してください」と語りかけた。
伯日国会議員連盟の西森ルイス会長(下議)からも、新総領事の活躍を期待する映像メッセージが届いた。最後に桑名総領事が登場し、着任早々ながら流ちょうなポルトガル語で「サンパウロの総領事に任命されたことを光栄に思います。日本移民が持ち込んだ勤勉さ、規律正しさ、真面目さ、親切さなどがブラジル社会に認められていることを、日本人として心から感謝します。日本政府も皆さまとの絆をより緊密化させるために努力をしていく所存です。コロナが収束の兆しを見せ次第、皆さまのところに伺います。いずれ直接会いましょう」と挨拶した。
質疑応答の後、JETROサンパウロ事務所の大久保敦所長が乾杯の音頭をとった。その間、歌手の平田ジョエさんが「乾杯」を熱唱して歓迎し、約1時間20分で閉会した。