ブラジル中西部の一部が異常乾燥状態に陥っており、ブラジリアのある連邦直轄区政府が、携帯電話のメッセージ(SMS)で警告を発する意向を明らかにした。
連邦直轄区では26日に湿度が、砂漠並みの12%まで下がった。同区政府は27日も同程度の湿度を記録したら、緊急事態を宣言し、登録済みの携帯電話に十分な注意を払うよう呼び掛けるSMSを送る意向だ。
同区政府では、湿度が20~30%の状態が5日以上続いたら注意、20%以下の状態が3日以上続いたら警告、状況がさらに悪化したら緊急事態を宣言と決めている。
SMSの送付を希望する人は、自分の携帯電話から住所を示すコード(CEP)を記したメッセージを40199に送るだけで、防災警告システムに登録される。
異常乾燥状態の時は、喉の渇きを覚えていない時でも水分を十分に取る、おやつなどには水分の多い果物を選ぶ、入浴後や就寝前には保湿クリームを使うなど、肌が乾燥しないよう心掛ける、といった注意が必要だ。高齢者や子供、病気の人には特に、水分補給を怠らないよう呼びかける必要がある。
日差しが強い午前10時から午後5時の時間帯は屋外での運動や日光浴を避ける、屋外では帽子やサングラスを使う、(埃をまき散らしたり巻き上げたりするのを避けるため)扇風機は風が上に向かうようにセットする、濡れタオルなどで部屋の湿気を保つ、入浴時の湯気を利用して鼻の粘膜を湿らせる、延焼や火災を防ぐため、焚火やゴミの焼却は避けるなどの注意も必要だ。
空気が乾燥している時に埃が蔓延したりすると気管支の炎症なども起こり易いので、閉め切った場所やエアコンを使っている部屋、人ごみの中に長時間滞在しない事も大切だ。埃やカビ、ダニを避けるため、屋内やカーテン、カーペットなどをこまめに掃除する事も勧められている。(27日付アジェンシア・ブラジルより)