ブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長は26日、市内学校の授業を再開するか否かは、子供や青少年に対して行われるコロナウイルスに関する検査の結果が出てから決める、という意向を示した。27日付現地サイトが報じている。
コーヴァス市長の差す検査とは、9月10日から15日に行われる予定のものだ。これまでこのテストは市立校の生徒を対象に2度行われているが、第三次となる9月の検査では、州立校や私立校の生徒も対象とするという。
これまでの検査で判明しているのは、「コロナに感染した生徒の約70%は無症状」「既感染率(抗体所持率)が16・1%から18・3%に上がった」「感染した生徒の大半は黒人または褐色」ということだ。サンパウロ市内では12万3624人の生徒が感染済だという。
なお、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は、10月8日から州内の学校での授業を再開すべく動いている。サンパウロ州政府が決めた基準では、学校での授業再開は、州内のすべての地域で外出自粛規制レベルが3以上になっていなくてはならないが、現状ではまだ、レベル2の地区が残っている。