ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は28日、新型コロナウイルスの感染拡大に関し、サンパウロ州は「最悪の時期は過ぎて、下り坂にさしかかっている」と評価した。28日付伯字紙サイトが報じている。
ドリア知事は以前「サンパウロ市の感染拡大は下り坂にさしかかっている」と発言していたが、今回は州全体のことを指しての発言だ。
同知事は「今週も先週に引き続き、(直前の7日間に発生した感染者や死者の総数を7で割った)平均発生数が減少している。死者の場合、この14日間で平均値が20%以上落ちた」と、その根拠を語っている。
州政府によると、同州の死者数は3週連続で減少。先週の死者は1日平均230人だったが、今週は205人に落ちている。新規の感染者数も、先週が1日あたり7388人だったのに、7042人に落ちた。新規入院者の数も、先週の1日平均1550人から1日あたり1398人に落ちている。
ジャン・ゴリンキテイン保健局長によると、減少は州の全ての地域で起きているという。「サンパウロ州では感染者が5%、入院患者が10%、死者が11%減り、サンパウロ市でもそれぞれ2%、11%、6%の減少を記録している。とりわけ、もっとも心配していた海岸部と内陸部で数字が下がったことが大きい」と同保健局長は語っている。
サンパウロ州では現在、人口の88%を占める地区で、商店やバー、レストランの営業が可能な緩和レベル3に到達している。
サンパウロ州が次の目標にしているのは、より緩和が進んだ「レベル4」への移行だ。このレベルへの移行は「直近14日間の入院患者が人口10万人につき40人以下、死者も10万人あたり5人以下」という基準を満たした場合に認められる。
ブルーノ・コーヴァス・サンパウロ市市長によると、同市の場合、9月20日から10月10日の間にこの段階に進めることを期待しているという。