ブラジル地理統計院(IBGE)が8月28日、第2四半期の失業率は13・3%に達したと発表したと8月28、29日付現地紙、サイトが報じた。この値は前期比で1・1%ポイント(P)、昨年同期比で1・3%P高い。
州別に見た失業率が最も高いのは19・9%だったバイア州で、以下、セルジッペ州19・8%、アラゴアス州17・8%、アマゾナス州16・5%、リオ州16・4%、ロライマ州16・3%、マラニョン州16・0%と続いた。
最低は6・9%だったサンタカタリーナ州で、パラー州9・1%、リオ・グランデ・ド・スル州9・4%、パラナ州9・6%と続いた。
第1四半期より失業率が高くなった州は11あったが、アマパー州とパラー州は各々、前期比で5・8%と1・6%、失業率が低下。残り14州は現状維持だった。
昨年同期比で失業率が上がった州は12で、セルジッペ州やロンドニア州、ミナス州では4・5~3・4%P上昇した。他方、パラー州では昨年同期比でも失業率が2・1%P下がった。
失業者は「職を探しているが見つからない人」で、第2四半期の失業者は1280万人だった。
他方、「求職活動も仕事もしていない人」は、前期比19・1%増の560万人いた。求職活動も仕事もしていない人は、就労可能な人口の5・6%おり、第1四半期より1・2%P増えた。
求職活動も仕事もしていない人が最も多いのはバイア州の84万9千人だった。求職活動も仕事もしていない人が就労可能な人口に占める割合が最も高いのはマラニョン州の21・6%で、アラゴアス州の20・7%がそれに続く。割合が低いのは、連邦直轄区の1・2%やサンタカタリーナ州の1・4%だ。
男性の失業率は12%で、女性は14・9%と性差が大きい。白人の失業率は10・4%だが、黒人は17・8%、褐色は15・4%で、人種格差も目立つ。年齢別に見ると18~24歳が42・8%、25~39歳が35・3%と、若いほど失業率が高い。60歳以上の失業率は4・8%だった。
第2四半期は民間企業の正規雇用率が大幅に改善した。民間企業の正規労働者は77・7%に達し、昨年同期の28・4%を大きく上回るが、北部や北東部では、マラニョン州48・3%、ピアウイ州53・9%、パラー州54・5%など、正規雇用率が低い州が多く、全体でも、北部は65・1%、北東部も63・8%に止まった。南部や南東部は、サンタカタリーナ州88・8%、パラナ州82・1%、サンパウロ州81・2%など、正規雇用率が高い。
就労者全体に占める非正規雇用者の割合は、前期比で2%P、昨年同期比で4・3%P低い、36・9%だった。非正規雇用率は全州で低下したが、北部ではまだ、非正規雇用者が52・5%、北東部でも48・3%いる。その他の地方は、中西部35・7%、南東部31・5%、南部29・4%となっている。
自営業者は26%いるが、北部や北東部では割合が高い。他方、連邦直轄区やサンパウロ州、サンタカタリーナ州は全国平均を下回った。