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【マーケット短報】IBOVESPA=財政不安から3月以来始めて月次で下落

 ボベスパ指数(IBOVESPA)は月曜日、経済スタッフが懸命に模索しても、レンダ・ブラジルの財源が見つからず、金額が決まらないなどの不安材料を受け、国の財政状況に関する懸念、PIB成長率の低さなどから、下げたままで閉じた。
 経済チームはこの月曜日、2021年に1000億レアル近くの減収を見込み、財政赤字を2336億レアルとした形で、連邦議会に来年度予算案(PLOA)を送った。
 月曜日に、ボベスパ指数は99,369.15ポイントに2.72%下落した。マイナス3.44%で8月を終え、3月以来で始めて8月は月次マイナスとなった。年間ではマイナス14.07%となった。

3月以来初めて月次でマイナスとなった8月のibovespa推移(B3サイトより)

(USDBRL)ドルはR$ 5.48に、8月は5%上昇

 ドル(USDBRL)は8月の最終セッションで、対レアルで1%以上の高値で取引を終えた。政治と財政の不確実性に起因する為替圧力が激しく、レアルは世界で「最もボラティリティの高い通貨」を維持した。
 米ドルは、金曜日に6月初め以来最大となる2.93%下落した後、月曜日には1.20%上昇して5.4807レアルとなった。
 8月のドルは5.02%上昇となり、3月の15.92%以来の月次上昇率となった。2020年年初からドルは36.58%も跳ね上がった。

ボラティリティが激しい3月から8月までのドル/レアル推移(B3サイトより)