「県人会メンバーのビビアナさんから告知方法の提案を受け、半信半疑ながらも任せてみました。まさかここまで売れるとは思いませんでした。今回本当にやってよかったです」――ブラジル滋賀県人会の山田康夫会長(滋賀県・69歳)は、そう驚きの様子で語った。外出自粛措置発令から6カ月余りが経った現在、既報の高知県人会のイベントに続き、滋賀県人会では8月23日「特製カレー&シュークリーム祭り」を行い、新世代の活躍で成功に終わった。
カレー祭を開催するにあたり、同県人会書記理事のサカイ・ビビアナさん(三世・43歳)が宣伝担当として自ら手をあげた。彼女がSNSなどで宣伝したところ、山田会長の予想よりを遥かに上回る注文数が殺到し、特製カレーは365杯、シュークリームは515個も売れたという。
山田会長は「本当に驚きました。コロナ禍ということもあり、売れても100杯ぐらいだろうと考えていましたが、予約注文が殺到しました。材料や調理人数を考えカレーは350杯を区切りに注文を断ざるを得ませんでした」と語った。
宣伝について「自ら手をあげ宣伝活動を行ってくれたビビアナさんに心から感謝しています。私はネットでの宣伝に詳しくなかったため、正直言って、本当に集客できるのかと半信半疑でした。今回の祭りで十分その効果があることがわかりました」と感謝の思いを語った。
宣伝活動に手腕を発揮したビビアナさんの本職は獣医。趣味のSNSを駆使した彼女は、「コロナの影響で県人会の運営が困っていたので、少しでも多く販売できればとの思いで取り組みました。フェイスブックやインスタグラム、ワッツアップのグループ、知人の店舗へ広告を貼ることを頼んだりと試行錯誤しました。結果的に予想よりも多く販売することができたので本当に嬉しかったです。中に
はコロナ禍で大変な状況を理解して購入してくれた方もいました。このコロナで日系社会の団結力が強くなっていると思います」と笑顔で語った。