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リオ=元市議が複数殺害に関与?=マリエレ市議や民兵トップら

クリスチアーノ・ジロン氏(Twitter)

 リオ市警とリオ州検察局は9日、2014年に起きたミリシア殺害事件に関して、元リオ市議のクリスチアーノ・ジロン氏と、マリエレ・フランコ元リオ市議殺害事件の実行犯として逮捕されているロニー・レッサ容疑者とつながりのある人物の家宅捜査を行った。
 今回の捜査は、ファベーラの覇権争いの相手だったミリシア(不法民兵組織)のアンドレ・エンリケ・ダ・シウヴァ・ソウザ(通称ゾーイオ)氏と、その妻のジュリアナ・サレス・オリヴェイラ氏が2014年6月14日に殺害された事件に関するものだ。ジロン氏には同夫妻の殺害を命令した容疑がかけられており、レッサ容疑者は実行犯と見られている。
 ゾーイオ氏とその妻はシルバーのホンダ・シヴィック車で走行中、少なくとも3人が乗ったフィアット・ドブロ車の接近を受け、40発以上の銃弾を浴びせられて亡くなった。
 この事件は、2018年3月14日に起きたマリエレ・フランコ氏殺害事件に手口が非常によく似ているため、両者の関係性が疑われていた。

 ジロン氏はかねてから、マリエレ事件への関与が疑われていた人物でもある。それは、マリエレ事件が起きた日に、ジロン氏の元恋人でファンキ歌手のMCサマンサの当時の交際相手だったマルセロ・ジオッティ・ダ・マタ氏が、リオ市内のバーラ・ダ・チジュッカのレストランの駐車場で殺害される事件が起きていたためだ。
 ジロン氏はこの日の14時から24時まで、バーラ・ダ・チジュッカの別のレストランで長時間の食事を行っていた。その間にジオッティ氏とマリエレ氏の殺害事件が起きている。
 ジロン氏は、リオ市内のガルデニア・アズル地区でミリシアを率いていたとして、犯罪組織形成と資金洗浄で2009年に逮捕され、14年の有罪判決を受けたため、10年に市議職をはく奪された。15年には、条件付きながら自由の身となり、刑務所を出ている。