クリヴェラ・リオ市長=家宅捜査で携帯電話押収=観光公社をめぐる贈収賄工作=市長選の2カ月前に

10日午前、リオで市警とリオ州検察局による合同捜査が行われ、マルセロ・クリヴェラ・リオ市長の自宅に捜査が入り、携帯電話が押収された。10日付現地サイトが報じている。
今回の捜査は、3月の「ハデス作戦」から派生したもの。「ハデス」では、リオの観光公社「リオトゥール」会長マルセロ・アウヴェス氏と、兄ラファエル氏が捜査対象となった。
彼らは18年6月、セルジオ・カブラル元リオ州知事を中心とした贈収賄工作への捜査「カンビオ・デスリーゴ作戦」の際に逮捕されたオペレーター、セルジオ・ミズラヒ氏の報奨付証言(司法取引証言)によって、疑惑を持たれていた。
その報奨付証言によると、リオトゥールを舞台に贈収賄工作が行われ、賄賂と引き換えにリオトゥールやリオ市と契約を希望する企業に対し、契約締結や負債の軽減などの便宜を図っていたという。
中心になっていたのは役職を持たないラファエル氏で、彼が窓口になっていたという。ミズラヒ氏いわく「クリヴェラ市長自身が計画を知っているかはわからない」としながらも、リオ市そのものもこの計画に一枚噛んでいたという。
今回の捜査では、クリヴェラ氏の金庫番をつとめていたマウロ・マセド氏、クリヴェラ氏が上議をつとめていた際の同氏の補欠でクリヴェラ氏の農水産相就任の際に上議もつとめたエドゥアルド・ベネジート・ロペス氏が捜査対象となっている。
さらにミズラヒ氏の証言によると、ラファエル氏は16年リオ市長選の際にクリヴェラ氏の選挙献金の取りまとめを担当するなどの貢献を行っており、マルセロ氏のリオトゥール会長就任もその後に行われているという。
今回の捜査では合計で17人もの人物が捜査の対象となっている。
さらにハデス作戦が行われた3月10日に、クリヴェラ氏はラファエル氏に電話をかけており、その際、電話を受けたのがラファエル氏ではなく、捜査中の警察官だった事実も発覚しており、疑惑をさらに深めている。
クリヴェラ氏は今月初旬にも、側近を中心とした「クリヴェラ親衛隊」と称する団体が、リオ市保健機関に関する批判的報道を行おうとしたマスコミに対して取材妨害を試みていたとして問題になったばかりだ。
クリヴェラ氏は11月に行われるリオ市長選で再選を狙っているが、かねてからの低支持率で選挙戦で苦戦。ボルソナロ大統領一家の全面バックアップで追い上げを図ろうとしている矢先だった。
この日、クリヴェラ氏は捜査を受けた後、ボルソナロ大統領やクラウジオ・カストロ・リオ知事代行と共にリオでの海軍イベントに参加した。