外国人登録証(CIE:Cedula de Identidade de Estrangeiro、通称はRNE)、現行制度下の正式名称「国家移住登録証」(CRNM: Carteira de Registro Nacional Migratorio)がパンデミック期間に有効期限切れになる人から、編集部に「連邦警察で手続きができない。期限が切れても問題ないのか?」との問い合わせがあった。先週、実際にサンパウロ市の連邦警察の窓口に問い合わせに行った邦人によれば、「期限が切れても問題ない。『更新手続きの予約はサイトからしてほしい』の一点張りでまったく話は進展しなかった」とのこと。詳細は次の通り。
同邦人が係員からされた案内は以下の通り。
(1)移民の期間計算は停止しているので、RNEの有効期限が切れても問題なし。
(2)有効期限切れのRNEでブラジル出入国は可能。ただし、ブラジルに戻ってくる際、事前に空港の連邦警察に連絡をとって、最新情報を確認すること。
(3)予約の枠は、わずかだが毎日更新されている。根気強くサイトをみてほしい。
(4)7月30日から到着順による応対はしておらず、事前予約が必要。
(5)もとに戻る目処はたっていない。
(6)「何か不都合が生じればこの紙を見せればいい」と、連邦警察のサイトにも掲載されている案内(http://www.pf.gov.br/servicos-pf/imigracao/legislacao-1/moc_04_2020_direx.pdf)を渡された。
同邦人が窓口付近にいたディスパシャンテ(代理業者)と話したところでは「この2週間、予約を入れることができた人はいない。個人で予約をとるのはほぼ無理」との感触。
とはいえ窓口が再開 されても、たまっている分が押し寄せることは間違いなく、通常の状態に戻るにはだいぶ時間がかかりそうな模様とのこと。
後日、本紙がツニブラ旅行社に取材したところ、「サンパウロ市の連邦警察の窓口に問い合わせに行った邦人が連邦警察の係官に言われたとおり、RNEまたはCRNMの更新をするにはネットで予約しなくてはならない。だが密を避けるために一日に応対できる人数には限りがあり、予約が取りにくくなっていることは紛れもない事実である。予約を取るには根気よく、予約システムを常時チェックして空きが出るのを待つしか方法はないが、一般の人には四六時中予約システムをチェックしているわけにもいかないから簡単には予約が取れないのだろう。弊社の場合、商売として手続き代行を承っており、係りの者が常時、予約システムをチェックしているのでどうにか予約を取ることはできるが、取れても2週間とか3週間先の日にちになってしまうのが現状である。連邦警察は3月16日から期間計算を停止、現状もまだ継続しているので、有効期限が切れてもあわてる必要はまったくない」と説明した。