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《ブラジル》ブレッタス判事が大統領との同席で処分=かねてから有名な保守派判事

ブレッタス判事(Fernando Grazao)

 連邦第2地域裁(TRF2)は17日、リオ連邦地裁のラヴァ・ジャット作戦担当判事のマルセロ・ブレッタス氏がボルソナロ大統領らと共にイベントに参加したことに関する審理を行い、12対1の大差で「ふさわしくない」と判断し、処分を下すこととした。17日付現地サイトが報じている。
 これは、ブレッタス判事が今年の5月に、ボルソナロ大統領やマルセロ・クリヴェラ市長と共に、リオ~ニテロイ橋の開通イベントに参加した責任を問われたものだ。大統領、市長も保守派として有名だが、ブレッタス判事もかねてから同様の評価を受けていた。
 この日のTRFでは12対1で、ブレッタス氏の行動は「不適切」な行動と判断された。

 ブレッタス判事には何らかの処分が科される見込み。予想では、6段階ある中で、最も軽い処分から2番めの「1年間の昇給なし」が適用されると見られている。ブレッタス判事は、ボルソナロ大統領の最高裁判事の候補の一人とも見られている。
 この日の審理は、ブレッタス判事が、リオ州商業連盟などが弁護士事務所と結んだ不正契約での捜査「エスケーマS作戦」を行った翌週のことでもあった。同作戦では、高等裁判事の家族なども捜査対象となり、ブラジル弁護士会などから強い抗議が起こっていた。