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《ボリビア》アニェス氏が大統領選断念=暫定大統領だが支持率低く

アニェス氏(twitter)

 ボリビアのへアニネ・アニェス暫定大統領が17日、10月に行われる大統領選に出馬しないことを表明した。18日付現地紙が報じている。
 ボリビアでは昨年10月に行われた大統領選後、エヴォ・モラレス氏の5度目の当選という結果に納得しない国民が暴動を起こし、本人が亡命した。同氏関係者への暴力行為が国際的な問題ともなる中、昨年11月に、上院議員だったアニェス氏が暫定大統領に臨時就任していた。
 20年の内に大統領選を実施することは早期に約束されており、アニェス氏も今年1月に大統領選への出馬を表明。正式な形での大統領就任を目指していた。

 だが、最新の世論調査では、エヴォ氏の後継者で左派政党・社会主義運動のルイス・アクレ氏が40・3%の支持率を獲得。昨年の選挙で次点となった、エヴォ氏以前の大統領でもある中道のカルロス・メサ氏が26・2%で2位、保守派のアニェス氏の支持率は10・6%で、3位にとどまっている。昨年の大統領選の際、暴動のリーダー格と目された極右のルイス・フェルナンド・カマチョ氏の支持率は4位だ。
 ボリビアの場合、支持率が40%を超えると一次投票で当選となる。だが昨年も今年も「一次では左派候補が有利だが、決選投票になれば逆転がありうる」という、緊迫した状態が続いている。