ブラジル中央銀行が23日、8月の経常収支は37億2100万ドルの黒字で、8月としては1995年の統計開始以来で最高と発表したと同日付ニュースサイトが報じた。昨年同月は30億3200万ドルの黒字だった。
経常収支は、貿易収支とサービス収支、所得収支、政府間の無償資金援助や母国送金、留学生への仕送りなどの経常移転収支を合わせたものだ。
1~8月の経常収支は85億3900万ドルの赤字だが、昨年同期の340億2千万ドルと比べると大幅に改善。直近12カ月間の赤字額は国内総生産(GDP)の1・64%相当の54億ドルで、7月までの12カ月間の赤字額322億ドルより改善した。
8月の貿易収支黒字額59億6千万ドル(輸出178億1千万ドル、輸入118億5千万ドル)は、昨年同月の35億5200万ドルを大幅に上回る。1~8月は318億7千万ドルの黒字で、昨年同期の274億6200万ドルを上回る。
サービス収支は13億4600万ドルの赤字だが、昨年同月の22億2800万ドルより改善。今年の累積赤字は132億2700万ドルで、昨年同期の230億8700万ドル以下だ。旅行収支の赤字は1億2300万ドルで、昨年同月の8億4200万ドルから激減。今年の累積赤字額は18億9200万ドル(昨年同期は78億7200万ドル)だ。
一次所得(雇用報酬)収支赤字額は11億8800万ドル(昨年同月は81億6500万ドル)で、今年の累積赤字額は284億6400万ドル(昨年同期は390億9200万ドル)だった。
他方、国外投資の利子や配当、寄付などの二次所得は2億9500万ドルの黒字だが、昨年同月の3億2500万ドルを下回った。今年の累積も17億8200万ドルで、昨年同期の6億9700万ドルを上回っている。